「彼女の弁当が俺だけのって言われたら普通に嬉しんだけど?」


『うぅ~…』


「は?ちょ、何で泣くのかわかんないんだけど」


突然泣きだした私に焦る佐藤君を気にせず私は泣いた。


『私…佐藤君が、ヒック…お弁当食べたくないんだと…思ってっ…』


「そんなわけ無い。めちゃくちゃ食べたかった」


そう言って、私の頬を流れる雫を指先で拭う。


『っぅ…佐藤君の馬鹿―――…っ』