二人の間に気まずい空気だけが漂う。


私はただ佐藤君の隣りで自分用のお弁当を食べる。


そんな重たい空気を先に破ったのは


「そんなに俺の食べてほしいわけ?」


佐藤君だった。


『当たり前じゃないですか…!』


「何で?」


佐藤君は本当に分からないと言うかのような顔をする。