やっと、と言わんばかりに佐藤君は再びため息をつく。


『ほら、佐藤君。一緒に食べましょう』


屋上のベンチに座り、隣りへ、と言わんばかりに隣りを叩く。


佐藤君は不機嫌な顔をしつつも私の隣に座ってくれた。


『今日は佐藤君の好きな食べ物ばかりを入れてきたんですよ』


お弁当を開けると、佐藤君の好きな卵焼き、唐揚げ、タコさんウィンナーが入ってる。


佐藤君の好きなものなんて、手に取るように分かってしまう私って天才?