「もっと、可愛い声とかで無いわけ?」


『どうして…?』


そこに立っていたのは先ほど図書室を出て行った佐藤君だった。


「別に。暇つぶしに差し入れ」


そう言って私にオレンジジュースを差し出す。


『私にですか?』


「他に誰が居る?」


そのオレンジジュースは私への差し入れらしい。