それなら、私ももっと蒼君と一緒に居られる。 繋いでいた手をもっと繋いでいられる。 そんなの無理だってわかっていても蒼君とは何時間居ても物足りないんだ。 唇が離れるとともに寂しさがこみ上げてきた。 「舞、そろそろ家に帰った方がいい」 春でもまだ肌寒い事に気を使ったのか蒼君はそう言った。 さりげない蒼君の優しいところも好き。