「それで、今日はどこに行きたい?」


『どこに、ですか―…』


舞の事だから、俺とならどこでも良いとかそんなことをいうと思ってた。


『街をブラブラーと、とかどうですか?』


と、予想外の答えで少し落ち込んでいる俺が居る。


「そっか。行こう」


スッと舞に手を差し出す。