◆柚琉Side◆
「じゃあ行くぞっ」
泣き終わった私の手を淕斗クンが
引っ張った。
『ど、どこに!?』
「ん?ジェットコースター♪」
『は!?またぁ!?』
淕斗クンが指差したのはさっきより高いジェットコースター。
って、
怖くて
絶対無理だからぁ!!
『いやぁ!やだよー!』
ジェットコースターに乗る人達の悲鳴が聞こえてきて
私の足は、震えるばかり……
高所恐怖症なのぉ………
なんて思いながらも、淕斗クンに
無理矢理乗らされて私はまた涙目……
淕斗クン、超笑ってるしぃ……
それからも
色々な絶叫系に乗らされて
精神的にガタガタ………
『うっ…うえーんっ』
「もぉ、ゴメンゴメーン」
なんて言いながら
笑ってるしー…
『淕斗クンのバカぁ!』
淕斗クンの胸で
思い切り泣いた。