『ん~っ』


授業も終わって背中を伸ばす。

そんな午後の、昼下がり。



「すきあり!!」

『ひゃあっ』



恋美がイキナリ、私の肋骨にチョップ。



『くすぐったいよ~』

「もう、柚琉は可愛いなぁ。」

『何さイキナリ。』
「別にぃ。そーいや、柚琉デートした?」

『………………あぁ!!まだしてないぃぃぃい!!!』



私の馬鹿!!!

幸せすぎてデートとか考えてなかったぁ!!



「はぃ♪」


そう言って私の前で、二枚の黄色い紙をヒラヒラさせる恋美。