チュンチュン…


「んぁ…」



もう朝かぁ…


って。




颯!!!!放置したままだった!!!!!


すぐに、

寝ちゃってた!ごめんね!!という言葉を打ち込む。



そして、送信。



朝が早かったからか、

しばらく返信は来なかった。



___…



よし、

準備もできたし、

そろそろ学校行くかなっ




玄関を出ると、

ちょうど凛華がいた。


「おはよ。風香!」



清々しい天候に、挨拶に、

思わずあたしもニッコリ挨拶!



「おっはよー凛華っ♪」


いつもと変わらない道を歩く。


「うっす阿部ー!!」


「ぬぁっ叶井っ…!っもぉぉ…うざったいわねー!!」


そう。


昨日、

COCOAについて熱弁をしてきた男。


叶井 准(かない じゅん)…





あたしは、

凛華にベッタリな叶井に…

遠回しに訊いてみる。



「ね、ねぇ叶井?」

「んあ?」

大きな口を開けたアホ面をこっちに向けてきた。


ぶはっ…

ちょっと笑ってしまいそう。



「あ、あのさっ…昨日話してた…COCOAで知り合った女の子…とは、どうやって会おうっていう話になったの?」


凛華が険しい表情をする。

「いきなりどうしたの…?風香、会おうって言われたとか?」


「いやいやっ、違うよ。なんとなく気になってさ。」


ほんと、

ネットで知り合った人と会うなんて、

怖くないのかな?


「あぁ、それね!まー、俺の写真を送ったわけさ☆そしたらカッコいいねって言われちゃって!」

…何ソレ…思わず苦笑をした。


場が、

なんとなくシラける…



「あ、あーははっ!いやっ、違うんだ!本当は、俺の写真送ったら、親近感湧いたみたいでさ。それとか、かなりトークとかしてたしさ。お互いに会いたくなるっつぅの?まぁお前らには分かんねーよー」


シラけた場を取り戻すように必死に言葉を紡ぐ叶井は、

ちょっと面白かった。


じゃなくて!

あたしも相当いい加減だなぁ。



にしても。


「…お互いに会いたくなる…ねぇ」



…ブーブーブー