…ブーブーブー
《ね、風ってどこに住んでるの?》
颯とすっかり仲良くなれたあたしは、
安心をしていた。
だからか、
何も考えずに教えてしまった。
〈あ、東京だよ(=^ェ^=)〉
お、
教えちゃったよ…
まあ、
そんなに分からないよね。
ブーブーブー
《まじで?俺も東京だよ!(^◇^)》
え、ええええええっ!
う、嘘でしょ…!?
ひょっとして…
住んでるところ近いのかな…?
あたしは焦りつつも返信をする。
〈すごいね…東京…のどこ…なの?〉
き、訊いてしまった…
あたしさっきから何してるんだろ。
でも、
なんか気になる。
ブーブーブー
慌てて携帯のディスプレイを見る。
《えー?どうしたの、急に(笑)池袋だよ!》
…あたしは…
呆然とした。
…近い!!!!!
訊いたあたしがバカだった。
あの男の話を思い出すと…
なぜか変に意識しちゃって。
まあ…会うわけないもんね。
うん______
その夜、
あたしは彼氏ができる夢をみて眠ってしまった…
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