「でも……」

「元旦那の体を見るのが恥ずかしいなんて、舞は可愛いな」


洋介がクスクス笑っている。

と、その時だった──。


コンコンとドアをノックする音がした。


「はーい」


返事をするとドアが開いた。


「お風呂沸いたから入っていいから」


お母さんはそう言い残してドアを閉めた。


「洋介、先に入って。仕事で疲れたでしょ?」

「一緒に入るか?」

「バカ!」


こんなやりとりをした後、洋介は部屋を出て行った。


しんと静まり返る部屋。

とりあえず洋介の着替えるところ見ずに済んだ。