って。
洋介の行動を観察している場合じゃないのよ!

あたしの目の前には洋介がいて。
あたしの隣には川崎さんがいて。

地獄絵図…とはこいうことを言うんじゃないの?

この空間だけ変な空気が流れてるような気がするのはあたしだけかな?

さっきはで、バクバク食べていたけど、食が進まなくなりそう。



「澤村と飲むの久しぶりだな」

「そうだな」


洋介は隣にいた男の人と知り合いらしく、話を始めた。



「舞ちゃん大丈夫? 気まずくない?」


川崎さんが、声を潜めて聞いてくる。

あたしは首を横にも縦にも振ることもせず、無言のままだった。