飲み会のメンバーは、ハセガワホームの人達ばかりだった。
例の女子集団も参加していて。
案の定、痛い視線を受けてしまった。
倒れたなら家で大人しく寝てれば?
そんなことを思われたに違いない。
男性社員の人達は快く歓迎してくれたけど。
あたしは、川崎さんの隣に座り、飲み食いしていた。
「舞ちゃん、そのホタテ美味しい?」
「美味しいですよ。食べます?」
「アーンしてよ」
「し…しませんよ! 自分で食べて下さい!」
ホタテの乗ったお皿を川崎さんの目の前に差し出す。
「人が見てるからって照れるなよ」
「照れてません! 川崎さん酔ってるんじゃないんですか?」