「舞ちゃん、オレとつき合ってよ」


真っ直ぐな瞳であたしを見つめる、川崎さん。


「──って、ベッドの上で告白されても響きませんよ?」

単にヤリたいが為に言ってるとしか思えない。

「だって面倒くさいんだよね」

「面倒くさい?」

「つき合うまでの工程って、面倒なんだよ。飯食いに行って、ドライブしたり、カラオケ行ったりとか?
それから告白ってのが…。オレには出来ないんだ。だからここで告白してるわけ」

「今までそうしてきたんですか?」

「うん。ベッドの上で告白してそのまま合体みたいな感じかな」


合体……。

それはつまり、エッチをするということだよね。


「オレじゃダメ?」