目を覚ますと、見慣れない場所だった。

ここはどこだろう?

あたしはベッドに眠っていた。


上半身の身体を起こして辺りを見回す。

誰かの部屋っぽい感じがする。


えーっと……

そもそも、何でこうなったんだっけ?


確か──

バーベキュー中に川崎さんに変なこと耳元で囁かれて……。


そこからの記憶が全くないんだ。


その時、ガチャッとドアが開く音がした。


「舞ちゃん、体調どう?」


川崎さんが立っている。


「あの…えっと…」

「覚えてない? 舞ちゃん倒れたんだよ」

「倒れた…?」