「お姫様抱っこだ~。素敵!!」


夢が遊ぶ手を止めてはしゃいでいる。

あたしは今心の底から幸せを感じていた。

可愛い2人の子供達が素敵な笑顔をして、パパとママを見てくれている。


「洋介、来年は結婚記念日に2人で撮りに来ようね」

「オレも同じこと思ったよ」

「──愛してる」


そう言って、あたしは洋介の頬にキスをした。

そして、さすがはプロのカメラマン。

すかさずシャッターを切ってくれた。


「ママがパパにキスしてた~」

夢は大興奮。永久はキャッキャッ笑っている。


「どうしたんだよ? 舞?」

「別にしたかったからしただけよ」