そして15分の休憩の後、あたしと洋介はカメラの前に立った。

2人で並ぶなんていつ以来だろう?


日々、育児に家事に仕事に追われていて、最近はデートする時間も作れてなかったし。

何だか新鮮でドキドキしてきた。


「──堅くならず好きなポーズ取って下さいね」

カメラマンの人がそう言ってすぐだった。


「キャッ!?」

一瞬、びっくりして悲鳴を上げた。


気が付くと、あたしは洋介に抱き抱えられていた。


「よ……洋介?」

「これで撮ってもらうんだよ」

「でも重たくない?」

「そりゃあ、夢と永久に比べたら重いけど、平気」


比べる相手間違ってるし。