「このまま洋介と一緒に暮らしたら、洋介に甘えちゃうみたいで──」

「舞は甘ったれなんかじゃないよ」


洋介があたしの言葉を遮っていた。

そして続けてこう言った。


「──じゃないと、二度の流産の悲しみを乗り越えられなかったと思う」


って……。


「洋介、今、二度って言ったよね?」

「言ったけど」

「嘘……。だって二度目の時は」


あたしは一人で産婦人科に行き、赤ちゃんの流産を確認したというのに……。


「洋介、いつから知ってたの?」

「離婚してからだよ」

「どこで聞いたの?」

「舞のお母さんから」

「そんなわけないよ。お母さんだって知らないのよ」


一体、何がどうなっているの?