日付けが変わる頃、弥生は帰って行った。(ちなみに車で来てくれた)

あぁ……親友とはいえ迷惑かけてしまった。

こんな夜遅くまでつき合ってもらって申し訳ない。

早く元気にならなきゃ……。早く立ち直らならなきゃ……。

そんなこと思いながら、洗面所で泣きに泣いて悲惨な顔を洗い流した。




───翌日。



仕事帰り、あたしは慎吾に電話をかけた。


「もしもし、どうした?」

「あっ。えっと……。慎吾の時間がある時に会って欲しいんだけど」

「オレは今日でもいいよ。舞は予定ある?」

「何もないけど」

「だったら今日で決まり。夜の8時に迎えに行くよ」


そう言って、慎吾は電話を切った。