「辛いとか悲しいとか、もっと素直に打ち明けていいんだからね」

「……」

「流産のことだってそうだよ。話にくかったのは分かるけど、もっと頼っていいんだよ。舞は1人じゃないんだから、ね?」

「弥生……」


あたしの瞳に涙が溢れてくる。

ありがとう、弥生。

こんな素敵な親友に出会えたこと、心の底から誇りに思える。


「何、泣いてるのよ? 泣きすぎてブスが更にブスになってますよー」

弥生が照れ隠しみたいに無愛想に言う。


「これ以上ブスになるのははイヤ!」

「そうでしょ? 今日はお風呂でしっかり顔洗って寝なよ?」

「うん」

「じゃあ、あたし帰るから」