「舞、流産のことちゃんと打ち明けるべきだよ。洋介さんなら分かってくれるよ」

「もう終わったことだし。それに今更、洋介のがっかりする顔なんて見たくない」


なんて弥生に言ってみたけど、本当は「もう関係ない」って、突き放されることを恐れているだけかもしれない。


「こんな状態のまま、川崎さんとつき合おうと思ってないよね?」

「思ってないよ。きちんと断るよ」

「そう。ならいいんだけど」


今回のことで、あたしは洋介が好きなんだと。

嫌という程、分かってしまったから。

慎吾と東京に行った時、慎吾が彼氏なら楽しいだろうなって思ったのは事実。