「──どう? 落ち着いた?」

「うん……っ」

「わー!!鼻水垂れてるじゃないの!!ほらティシュッで吹きな」


そう言って、弥生がティシュッを渡してくれる。

鼻を噛んでティシュッへゴミ箱に捨てる。

ゴミ箱はティシュッの山になっていた。


あぁ……。泣きすぎて頭がガンガンする。

目もさぞかし腫れていることだろう。

洋介から彼女が出来たというメールが届いて、あたしは涙が止まらなくなった。

あまりのショックに一人でいられなくて、弥生に話しを聞いて欲しくて、電話をしたものの話しにならなくて、弥生が夜遅くに実家に駆けつけてくれた。