性格だってサバサバしている感じだし。

男にはモテると思うんだけど……。


「──本気だから」


彩さんが沈黙を破り、口を開いた。


「あたし本気で言ってるのよ。洋介くんとつき合いたい」

「でもオレ──」

「それ以上言わないで。男にいい加減な元嫁なら、洋介くんを渡したくないもん。今日ここで再会出来たのも縁があるって証拠じゃん」

「そうなんですか?」


首を傾げる。


「今日は連絡先教えてくれるまで帰さないから」

「彩さん……」

「この前はスマホを家に忘れてたから、紙に書いて渡しただけだもん」


そう言って、彩さんは携帯をバッグから取り出した。