舞の両親がオレを気に入ってくれていて、復縁を願っていることが唯一の救いだ。


「洋介くん、夕飯食べて行ってよ」

「はい。頂きます」


言葉に甘えて、夕飯まで済ませてしまった。


それから、舞の両親と世間話をしていたら、玄関のドアが開く音がした。

舞がようやく帰って来た。

オレが玄関へと向かうと、舞はギョッとしていた。


「よ……洋介!!」

「お帰り。東京楽しかったか?」


舞は三袋の手荷物を持っていた。

おそらく東京で買い物を満喫したのだろう。


「っていうか、何しに来たの?」

「っていうか、家上がれば?」