「はー。やっとくつろげるー」


慎吾は部屋に入るなり、ベッドに横になった。

相当疲れてるよね。

長距離運転を1人でした後、野球観戦だもんね。



「舞、一緒に寝ようか?」

「はっ?へっ?」

「オレの隣来いよ」


慎吾は寝転がったまま手招きをした。

一緒に寝ようかって……よく言えたもんだよ。


「あたしはここでいい!」

そう言って、ソファの上に座った。

「ははは。冗談に決まってるだろ?」

「冗談にも限度ってもんがあるでしょ?」

「……」


シーンと静まり返ってしまう。

それは慎吾が何も答えないからで……。