「そんな再会したばっかであるわけないでしょ?」

「あら、元夫婦なんだから関係ないでしょ?
で、楽しかった?」

「別に普通」

「洋介君、相変わらずいい男だったわね~」

「…お風呂入ってこよう」

ソファから立ち上がる。

お母さんと話しても時間の無駄のような気がしてきた。

元義理の息子を「いい男だったわねー」って。

うちのお母さんズレてる……。

1人の男性として言っているつもりはなくても。


「舞」


リビングから出て行こうとした時。

お母さんがあたしを呼んだ。


「何?」

「洋介君とやり直したいなら、素直になりなさいよ」

「……」

あたしは何も答えずにリビングを出た。


二階に上がると、ベッドの上にゴロンとなった。