「そ…そいうわけじゃないよ」

「優しいな、舞は」

あたしは何も言わず、水を一気に飲み干した。

別に心配したわけじゃないもんね!

洋介は、あたしと住んでいたマンションに今も住んでいる。

そんな遠くないところに洋介の実家があるわけだし。

手料理食べたいと思うなら、実家に帰ればいいだけの話しだ。




牛丼と豚汁をキレイに平らげて、店を出た。




「さぁ。明日からまた仕事だし帰るか」

洋介がエンジンをかけながら言った。


「そういえば、洋介、今日は休みだったの?」

「そうだよ。じゃないと、あの時間に実家にいないよ」