先生は慰めるように言ったけど──。

あたしの心には何一つ響いてこなかった。


先生の話では、赤ちゃんは2カ月だったとのこと。

たった2カ月という短い時間しか生きれなかった命。

育ててあげられなくて悲しい以外何もなかった。


診察を終えて立ち上がろうとしたけど。

あたしは半分フラフラしていた。


『気持ちが落ち着くまで、ベッドで横になってゆっくりして行って下さい』


看護師さんがに言われて。

しばらくベッドで横になることにした。

洋介はあたしにつきそってくれた。