「──というようなことがあったわけよ」


弥生に全てを話して、溜め息をついた。


「あんた達って面白い夫婦ね~」

「夫婦じゃないもん!」

「あら。もう夫婦同然じゃないの。いや、恋人同然かな?」

「違うもん!」

「じゃあさ、何で家まで送ったり、掃除したり、ご飯作ったりしてるのよ?」

「それは……」


言葉に詰まる。

どう言い返したらいいんだろう?


「ましてや、実家に泊めるなんて普通しないよ?」

「それはうちの親が言ったことだもん」

「そうだとしても、嫌なら追い返せばいいんだし」


弥生は続けた。