「オレも渇いた」

そう言って、洋介はあたしの持っていたペットボトルを手に取った。

そして、半分程残っていたジュースを飲み干した。

何のためらいもなく間接キスかい!

と、動揺してるのは、あたしだけだった。


「舞も座れよ」

「あっ。あたしソファのカバー洗濯機にかけてくるから」

「そこまで完璧にしなくていいよ」


洋介に手首を引っ張られ、隣に座らせられた。


「嬉しいな。舞がこの家にいることが」

「……」

「また一緒に住める日がくるといいのにな」

「あたしがいれば部屋は汚くならないもんね」