絨毯の上にも灰が落ちていた。

ソファにかけているカバーもグチャグチャ。

ブラウンケットは床に落ちているし。

脱ぎ捨てたTシャツまであるし。

離婚して半年の間、洋介はどんな生活を送っていたのよ!!


「いやー、オレって散らかしの天才だよな」


洋介が陽気に言いながら、リビングに入ってくる。


「何が天才よ! 何でこうなるのよ?」

「男の一人暮らしなんてこんなもんだろ?」

「限度ってもんがあるでしょうが!!」

「舞は綺麗好きだもんな。いつもマメに掃除してたもんな」

「汚い部屋で過ごすより、綺麗な部屋で過ごしたいでしょ?」