あたしは少ししてからだるい体をシャワーで起こした
おじさんの気持ち悪い感触を取り除きたくて何度も体を擦った
バックに財布を詰め込むと早足でホテルを出た
すると外は雨が降っていた
「最悪…。」
あたしは止みそうもない雨の中を濡れながら歩いた
冬場という寒さに雨があたしに降り当たる
シャワーで温めた身体はみるみる冷たくなっていき感覚さえもなくなりかけていた
あたしは駅に走ったが既に終電は出ていた
「ぁー、もういっか。」
終電を逃したあたしは再びネオンの光る歌舞伎町へ引き返した。
暗いはずの空は見えるはずの星すらネオンの光に負けていて
あたしは立ち止まった