「やめて…」

「感じてるのにやめて欲しいの?」


何度か甘噛みをしているうちに、オレの手は樹里の胸元へ。

Tシャツの上から触れるだけでは物足りない。

Tシャツをめくろうとしたその時──


「ダメ! これ以上はちょっと」


樹里はオレから体を離した。


「またそれかよ?」

「ごめん」

「今日も体調悪いのか?」

「うん…」

「具合悪いなら寝てれば?」


キツイ口調になってしまう。


「冷やし中華作るから。亮二はお風呂入ってきたら?」

「──要らない」

「はっ?」

「外で食べて来るよ」

「あっそ。勝手にすれば!」