って、つまり裸にならないといけないわけで……。


「だ……ダメ!」


あたしはとっさに叫んでいた。

そうよ。あの贅肉をさらけ出す勇気はもう残っていない。


「ごめん。亮二。頭痛気味なんだ」

「樹里が頭痛気味なんて珍しいな。大丈夫か?」

「うん。だから今日はごめん」

「そっか。薬飲んで早く寝た方がいい」


あたしと亮二は上半身の体を起こした。

亮二はまんまとあたしの嘘にひっかかってくれた。

良心がちっとも痛まないわけではない。


「じゃあ先に寝るね」

「薬は?」

「いいよ。寝れば治る痛みだから」

「そうか。おやすみ」

「おやすみ」