「話聞いてたら、オレも子供欲しいなって思ったけど。今はまだ樹里とこうやってまったり過ごしていたいかな」


そう言いながら、亮二があたしの肩に手を回してきた。

もう何百回と同じことされているのに、ドキドキしてしまう。


「あたしも、まだ子供は先でいいかな」

「その前にオレ達、籍も入れてないしな」

「そうだね。気の早い話してるね」


2人で顔を見合わせて笑う。


そして、亮二はあたしに顔を近づけてきてキスをした。

どんどん激しいキスに変わっていくのを感じる。


「樹里してもいいか?」


ソファの上に押し倒しながら、亮二が聞いてくる。

してもいいか?──それはキス以上のことに決まってる。