───翌日。
「おはよう。樹里」
「おはよう」
会社に着くと、親友の三浦あかねと更衣室で会った。
ロッカーも隣同士だったりする。
あかねとは、もう七年近くのつき合いになる。
そして、あたし達は会社の食堂へ向かった。
あたしが勤める会社は、食堂でコーヒーとお茶と紅茶がタダで飲み放題というシステムがある。
なので、あたしとあかねは、毎朝この食堂で会うのが日課になっていた。
あたしは紅茶。あかねはコーヒー。
テーブルを挟んで、向かい合って座る。
「ねぇ? 樹里、来週の土曜か日曜って開いてる?」
「特に何もないけど」
「だったら、ショッピングしない? セールやるみたいよ」
「うん。いいよ」