「ほらっ。飲めよ。食えよ」


優助がメニュー表を見せる。


「いや。今日はもういい食べない」

「頑固だな~」


優助が苦笑いをしている。


「優助さん、樹里のダイエットいつまでも続くと思いますか?」

「あかねちゃん、じゅりこのダイエットいつまでも続くか賭けようか?」

「そうですね!」


黙って2人の会話聞いてれば、賭けの対象にされる始末だし。


「おいおい、そんな楽しい賭けするなら、オレも誘ってよ~」


接客作業が落ち着いたらしく、カウンターの方に顔を出したマスターが言った。