「ご…5時半過ぎには帰ってきました」

ボソボソと小声になってしまう。

「まぁ。その後のことは言わなくても、だいたい予想つくけどな」

亮二が缶ビールとイカの塩辛の入ったビンを見ながら言った。


「オレ、コンビニで買ってくるよ」

「あ…。この前のカレー冷凍してるのがあるから」

「いいよ。今からやるの面倒だろう? 買ってくるよ」

「あたしが買いに行く! 亮二はシャワーでも浴びてて」


残業で疲れているというのに。

その上夜ご飯を買いに行かせるなんて、申し訳ないもん。