「彼女の代わりに謝ろうとするなんて、亮二どうかしてる。甘すぎる」

「そうかな」

オレは苦笑をする。

「それにしても、寺原さんにホテルに泊まったことがバレてたなんて。相当修羅場だったんじゃないの?」

「うん。まぁ」

「亮二も1人で何もなかったって説明するの大変だったんじゃないの? 寺原さんみたいな子って、ホテルはそいうことするとこだって思い込みそうだし」

「そうだな.....」

「あたしも彼女持ちの亮二を誘うなんて軽率過ぎた。ケンカの原因作ったのもあたしだし。本当ごめんね」

「もういいよ。済んだことだし」

それに、オレ達はやましいことは何一つないんだから。

「ふふふ。亮二が優しいヤツで良かった」