店に着くと計画通り、携帯を借りてあかねに電話をして例のことを話した。

するとすぐに駆けつけてくれることになった。

あたしはあかねが店にやってくると、電話で話したことをまた改めて話をする。

そして、時間は過ぎていきーー


「亮二のバカヤロー!」

「分かったから。もうそろそろお開きにしようか」

「嫌だ!まだ飲むもん! 」

あたしは完全に酔っていた。
やけ酒だ。

ダイエットでアルコールを控えていたというのに、こんな形で飲む羽目になるなんて.......。

「マスター、ビールもう一杯!」

「今日はもうやめとけ」

そう言ってマスターが出してくれたのは、お水だった。

「あーもうムカつく! 寄りに寄って相手が笹原さんなんて最悪! 笹原さんも笹原さんよ!」