知りたい気持ち半分、
知りたくない気持ち半分、

──あたしの心は揺れている。


「仮にだよ。あくまでも仮の話として聞いて欲しいんだけど」

「うん?」

「佐伯が明らかな黒だった場合はどうするつもり?」

「分からない。でも、亮二がそいうことする原因を作ったのはあたしかもしれない」

「はっ? 原因?」


あかねが眉をひそめる。

そして、あたしは声をひそめてこう言った。


「──実はダイエット始めてから、亮二とキス以上のことしてなくて」

「えぇっ!? ダイエット始めてから、佐伯と一回もエッチしてないの?」


あかねがバカデカい声を出した。