海斗はその言葉を弾いて僕の肩を掴んだ。

やだなぁ海斗、そんなに何を焦ってるの?

『もう気付いてるんだろ?』

何処からか声が聴こえて来た。

『この先の事に気付いたんだろ?』

その声は、どう聞いても聞き飽きた自分の声だった。

知らない!僕は知らないよ!

言うな!言うな海斗!!

この先を続けるな!!