「はい、じゃあちょっとチクっとするよ!」
「はーい」
僕は、服が捲られて丸出しになった凛の腕を見て声も出なかった。
腕がガリガリに痩せていて、握ったらすぐ折れそうだ。
「蓮?」
「あっ!!ごめん、ボーッとしてた」
「ちょっと痩せたからびっくりした?」
「ちょっとじゃないよ!」
「おぅ!!声大きいよ!ここ病院だからね!?」
「あっ!!ごめん!」
「凛ちゃんも、ちゃんとご飯食べないと!!」
「はーい」
優しそうな看護婦さんで良かった…