「なんだよ!いけないのか?大切な友達に笑ってほしいと思うのはいけない事なのか?」
「そっ…そんな事言ってない」
「俺はただ、残り少ない凛の人生を無駄にしたくなかっただけなんだ!」
「…」
「凛に笑ってほしかっただけなんだ」
「……っ!」
「蓮!!」

僕は、走り出していた。
自分で何処に行くのか分からない…
でも、迷わずに体が動く。
「ハァハァッ…ハァ」

着いたところは、あの病院だった。
ここに凛がいる。