休憩もとらしてもらえないまま、歩くこと約5分
「次はあれだ!あれ!!」
…あれ?
僕が顔をあげると、『怪奇・亡霊屋敷』の前に立っていた…
まさに遊園地の定番とい言わんばかりの不気味な洋館風の入り口付近には、お墓などの装飾品が装備されている。
館からは、悲鳴が聞こえてくる…
「…あのさぁ」
「ん?」
「ここに入るの?」
「うん!!」
うっわ!!
海斗の目が、めちゃくちゃ光ってる!!
断ったら可哀想だ……
……ん?
って、なんで僕が海斗に同情してんの!?

……なんか…腕に…!!!
僕が腕を見ると、なななっなんと!
り…凛が…僕の腕にしがみ付いていた…
ち…近いぞ、凛!!
「り…凛!?」
「わっ私、お化け屋敷むっ…無理…」
かっ可愛いーーー!!/////
さっきまで強気だったのに…
犬みたい…

なでなで

「えっ?」
「あっごめん!つい…」
見るな!そんな、うるうるの目で僕を見るな!