「まっあれでしょ！！最初はなんと言っても！？」
…やめて
「「なんと言っても！？」」
やめて
「「「ジェットコースター！！！」」」
…やめてェェェェ！！！！
あれは、死の棺だということをあいつ等は知らないんだ…
凛…こいつ等を止めて…
…お願いします。

僕の抵抗も虚しく、ジェットコースターの列に並んでいる…
ここに来る間も、全力で抵抗したけど…3人に押さえ付けられたら、お終いだ…
神様…待ってて下さいね…今から、貴方のもとに…
あぁ、走馬灯が見えてきた…
「おっ！！順番回って来たよ！」
「じゃあ、凛と蓮くんは後ろに乗ってね！！」
そう言って3人は、僕達の前の席に座った。
「蓮、大丈夫？」
凛が、僕を心配して顔を覗き込んで来た。
「だ…大丈夫じゃ…ない」

ガタッ

「うぁぁ！！」
「プッ、蓮くんビビりすぎ！」

ガタッガタッ

死の棺が、地獄への坂を登っていく…
「あ…だめ！だめだめだめ！！」
僕は、知ってるんだ。
この、てっぺんを登りつめたら無事では帰ってこれないことを…
「あ…あぅっ」

ガタッガタッ…カタンッ

「あっ…あああああああぁぁぁ！！！！」
「きゃーー！！」
「ヤッホーーー」
「わーーー！！」
ヤバイヤバイヤバイ！！
「あああああぁぁ…ああああ…うぷっ……」

カタカタカタ…カタンッ…カタンッ…

「はーーー、楽しかった！！」
「蓮くん、どうだった？意外に大丈夫じゃ…ない？」
「おぇっ…おぇぇぇー」
「「「ギャーーー」」
「蓮！？だっ大丈夫！！？」
…だから…言ったじゃない…か…