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「「「着いたー!!」」」
三人が、旅館の前で浮かれている…
「おぇ……」
「蓮…大丈夫?肩かそうか?」
「ありがとう、凛…大丈夫だよ」
あいつ等のせいなんだから…
「蓮…獲物を見つけた野獣の顔してる…」
「ごめんね、凛。せっかく来たんだから僕に構わなくていいよ」
「ダメだよ!私は……蓮と一緒にいたいの…」
……えェェェー!!
今この状況でそんなの聞いたら、体が持たないよ…!!
「うん、…ありがとう…ございます」
「おい、俺たちがいるのを忘れられちゃー困りますよ?」
気がついたら海斗が、隣でニヤニヤしていた。
「イチャイチャしてもいいけど、程々にね」
「ふんっ」
「ちょっと海斗くん!!2人の邪魔したらいけないでしょ!?」
「いやー悪い!あまりにもラブラブだったから」

ブチッ
何かが切れた…

「凛、ガムテープ持ってない?」
「えっ!?持ってるよ?」
凛が、僕にガムテープを渡しながら、“?”を浮かべていた。
「何に使うの?」
「ん?…それはね…こいつ等をガムテープでミイラにするために使うんだよ」
「えっ……」
ハハハッ凛、そんなに怯えなくてもいいんだよ?
すぐに終わらすから…
「「「ギャーーーーー」」」
その雄叫びは、いつまでも続いていた。