僕がそんな事を思いながら6限目の体育の準備をしているとデカイやつが近づいてきた。
「蓮！今日は、サッカーだぜ！」
こいつは、岸田海斗。人呼んで“デカイやつ”
こいつを見るとつくづく自分の背の低さに悩ませられる。
「何だよ」
「えっ！蓮サッカー好きじゃなかったっけ?ってか冷たくない？」
「もー！少しでいいから、静かにしててよ」
「何か今日、機嫌悪くない？」
「そうだよ！まさしくそうだよ！」
そんな感じで言い合いをしていると、授業開始5分前のチャイムが鳴った。
「ヤベ！蓮行くぞ」
「んな事言われなくても分かってるよ」

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走ってグラウンドに行くと、もう皆集まっていた。
ーはぁー海斗のせいでまた、遅刻しそうだったよー
「蓮こっち来いよ」
ほんと調子狂う…
僕は、呆れながらも海斗と適当に腰掛けた。
それを見計らったかのように、先生が出てきた。
「今年1年体育担当の佐藤だ。早速だが男子はグラウンドでサッカー、女子が体育館でバレーだ。分かったらサッサと移動！」
「わぉー！凄く厳しそうな先生ダネ～（笑）無駄にキビキビしてて…」
「何か、楽しそうだなお前…」
「そうか？まぁいいじゃん!行くぞ」
海斗が走って行くと、試合開始の笛が鳴った。