「杉咲さん」


メモ帳を探すためにバックをあさっていたら、出て来た男子生徒に呼ばれた


って、ん?

何で私の名字知ってんだ?


あっれー私ったらいつの間にか有名人?

なんてのんきな事は言えない



嫌な予感しかしない


私の中にある平和を守るためのセンサーが鳴った気がする



「何ですか?」

しょうがない、呼ばれてしまったのだから返事をしないのは失礼だろう




でもこの時に返事をしなかったら、こんな未来にはならなかったのかもしれない


あくまで違う人のふりをして、この場を去って行けば良かったのかもしれない…