発光は止んだものの、ジン、ロバート、マユミは固まったままだった。

その状況を払拭したのは、
『ジン?ここどこ?あれ?パパとママもいる?なんで?』

というサオリの声だった。
ほんの半日前まで聞いていた声なのに、その時はなぜかとても懐かしい感じがした。

『サオリぃぃ!』

マユミが泣きながらサオリに抱きついた。

少し遅れてロバートもサオリを抱き締めた。

『パパもママも痛いよぉ…っていうかなんでみんな泣いてんの?』

サオリのすっとんきょうな質問は一気にジン達を和ませた。

どうやらサオリは自分が一度死んだ事に気づいていない様子だった。